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  • 国会からの検査要請事項に関する報告(検査要請)|
  • 会計検査院法第30条の3の規定に基づく報告書|
  • 平成24年1月

特別会計改革の実施状況等に関する会計検査の結果について


(19) 特許特別会計

特別会計名 特許特別会計 所管府省名 経済産業省 設置等年度 平成19年度 分類 行政的事業
設置目的 工業所有権(特許権、実用新案権、意匠権及び商標権をいう。)に関する事務に係る経理を明確にするため 勘定
特別会計の歳入歳出額の推移等 歳入額
年度
項目
平成17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度
歳入予算額 1795億円 2105億円 2472億円 2664億円 2901億円 3022億円
収納済歳入額(A) 2095億円 2431億円 2920億円 3072億円 3067億円 3108億円
一般会計からの繰入額(B) 0億円 0億円 0億円 0億円 0億円 0億円
(B/A) (0.0%) (0.0%) (0.0%) (0.0%) (0.0%) (0.0%)
特定財源の額(C) - - - - - -
(C/A) - - - - - -
歳出額 歳出予算現額(D) 1175億円 1187億円 1190億円 1256億円

1251億円

1197億円
支出済歳出額(E) 1046億円 1044億円 1073億円 1094億円 1093億円 1092億円
(支出率 E/D) (88.9%) (87.9%) (90.2%) (87.1%) (87.4%) (91.2%)
繰越額(F) 1億円 - 28億円 47億円 6億円 23億円
(繰越率 F/D) (0.1%) - (2.4%) (3.8%) (0.5%) (1.9%)
不用額(G) 127億円 143億円 87億円 114億円 151億円 80億円
(不用率 G/D) (10.8%) (12.0%) (7.3%) (9.0%) (12.0%) (6.7%)
剰余金 剰余金(H)=(A)-(E) 1048億円 1387億円 1846億円 1977億円 1973億円 2015億円
(剰余金率 H/A) (50.0%) (57.0%) (63.2%) (64.3%) (64.3%) (64.8%)
特別会計に関する法律に規定されている剰余金の処理方法 翌年度の歳入に繰入れ、一般会計の歳入に繰入れ
積立金等の年度末残高            
  - - - - - -
             
平成21年度特別会計財務書類のうち貸借対照表における特別会計に帰属する資産及び負債の状況 <資産の部>   <負債の部>  
〔1〕 現金・預金 1973億円 〔1〕 政府短期証券 -
〔2〕 有形固定資産 568億円 〔2〕 借入金 -
〔3〕 出資金 11億円 〔3〕 公債 -
〔4〕 その他の資産 156億 〔4〕 その他の負債 1812億円
    負債合計 1812億円
    <資産・負債差額の部>  
資産合計 2710億円 資産・負債差額 898億円
剰余金の推移等の状況

 特許審査で、審査請求から審査着手までの審査順番待ち期間が生じているため、審査請求の際に納付された審査請求料が審査着手までの間、剰余金となっている。これは、特別会計財務書類では前受金とされており、前受金は剰余金の大部分を占める規模となっている。

積立金等の推移等の状況

 本特別会計に積立金等は設置されていない。


支出済歳出額の推移表(特許特別会計)

(単位:百万円、%)

使途別分類名 目名 平成17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 対17年度比(増減)
増減額 増減率
人件費 職員基本給 13,588 13,936 14,178 14,625 14,894 15,100 1,512 11.1
職員諸手当 7,233 7,439 7,579 7,801 7,643 7,605 372 5.1
超過勤務手当 1,917 1,991 2,029 2,082 2,228 2,239 321 16.7
非常勤職員手当 1,680 1,712 1,759 1,765 1,844 1,810 129 7.6
人件費 計 26,987 27,502 28,663 28,698 28,939 29,481 2,494 9.2
旅費 職員旅費 92 81 80 74 70 70 △ 22 △ 23.9
旅費 計 352 341 361 348 339 333 △ 18 △ 5.3
物件費 モデル事業特許事務機械化庁費 23,735 - - - - - △ 23,735 △ 100.0
審査審判庁費 26,234 26,067 27,547 29,131 30,091 31,104 4,869 18.5
成果重視事業特許事務機械化庁費 - 23,119 22,111 21,480 22,274 19,701 19,701 -
庁費 3,657 3,359 3,209 3,637 2,817 2,784 △ 873 △ 23.8
通信専用料 32 32 4 4 4 4 △ 27 △ 86.1
電子計算機等借料 1 1 1 0 - - △ 1 △ 100.0
土地建物借料 829 918 933 1,143 1,140 1,136 307 37.0
特許公報類発行費 1,877 1,721 1,633 1,234 1,183 1,161 △ 716 △ 38.1
物件費 計 56,426 55,277 55,522 56,724 57,625 55,990 △ 436 △ 0.7
施設費 施設整備費 760 796 540 1,810 348 1,318 557 73.3
施設費 計 760 796 540 1,810 348 1,318 557 73.3
補助費・委託費 国家公務員共済組合負担金 3,776 3,945 3,986 3,946 4,244 4,775 998 26.4
出願適正化等指導事業委託費 1,127 1,113 1,294 1,435 1,398 1,338 211 18.7
独立行政法人工業所有権情報・研修館運営費交付金 12,914 12,772 14,232 13,658 13,248 12,786 △ 128 △ 0.9
補助費・委託費 計 19,789 19,891 21,509 21,248 20,996 21,359 1,570 7.9
他会計へ繰入 計 1 - 0 0 0 2 0 51.5
その他 計 305 620 782 654 1,140 805 499 163.3
特許特別会計 合計 104,624 104,429 107,380 109,486 109,389 109,291 4,667 4.4
特許特別会計 合計(他会計へ繰入を除いた合計) 104,622 104,429 107,379 109,485 109,389 109,289 4,667 4.4
(注)
 計には、表示した目以外を含む。

支出済歳出額の推移の分析

<特徴>  17年度以降の支出済歳出額は、物件費が年度によって増減はあるが、人件費、補助費・委託費で増加傾向にある。使途別分類別の状況は次のとおりである。
(人件費)
 人件費が増加しているのは、一般行政職の定員の合理化については他の特別会計と同様に行っているが、特許出願における審査待ち期間を短縮するために、任期付審査官を増員してきたことによるものである。

(単位:人)
年度 17 18 19 20 21 22
予算定員 2,671 2,736 2,820 2,921 2,924 2,923
うち任期付審査官 196 294 392 490 490 490

(旅費)
 物件費では、審査審判庁費が大幅に増加しているほかはおおむね減少傾向にある。審査審判庁費が増加しているのは、特許法、実用新案法、意匠法及び商標法に基づく出願書類の審査、審判、再審等に必要な経費が増加したためであり、特許審査の処理促進を図るため、類似技術の先行技術調査について外注する「Fターム等を用いた先行技術文献調査」の調査件数を増加させてきたことが主な要因である。

(補助費・委託費)
 補助費・委託費が増加傾向にあるのは、予算定員の増加により国家公務員共済組合負担金が増加したことなどによるものである。

<予算科目の見直し>
 モデル事業特許事務機械化庁費は、18年度に成果重視事業特許事務機械化庁費に名称変更された。