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  • 平成26年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [1] 政府関係機関の収入支出決算

3 株式会社国際協力銀行


この会社は、一般の金融機関が行う金融を補完することを旨としつつ、我が国にとって重要な資源の海外における開発及び取得を促進し、我が国の産業の国際競争力の維持及び向上を図り、並びに地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業を促進するための金融の機能を担うとともに、国際金融秩序の混乱の防止又はその被害への対処に必要な金融を行い、もって我が国及び国際経済社会の健全な発展に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は26年度末現在で1兆3910億円となっている。

同会社の26年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(ア) 収入支出決算

収入 収入済額(千円)  
26年度 285,666,041
25年度 264,448,206
支出 支出予算現額(千円) 支出済額(千円) 不用額(千円)
26年度 805,552,655 213,766,284 591,786,370
25年度 658,237,733 200,938,661 457,299,071

不用額の主なものは、支払利息(支出予算現額7828億5734万余円)の5880億0187万余円、業務諸費(同89億6444万余円)の11億4166万余円及び社債発行諸費(同22億0091万余円)の10億4859万余円である。

(イ) 損益

科目 26年度(千円) 25年度(千円)
経常収益 257,252,057 226,100,079
うち貸出金利息
166,130,632 149,769,292
経常費用 136,755,328 134,741,722
うち借用金利息
50,488,916 57,187,201
うち社債利息
65,567,185 58,430,002
特別利益 5,707,596 8,730
特別損失 16,599 180
当期純利益 126,187,726 91,366,906
     
(利益金の処理)    
翌年度に利益準備金として積立て 63,684,918 45,683,453
翌年度に国庫へ納付 63,684,918 45,683,453
(利益準備金) (865,683,460) (820,000,007)

(ウ) 借入金等

区分 26年度末(千円) 25年度末(千円)
借入金残高(外国為替資金等) 9,425,316,034 8,407,707,799
社債発行残高 3,049,490,189 2,711,377,832

(エ) 主な業務実績

区分   26年度 25年度
貸付け 件数 294件 273件
金額 2,247,686,461千円 2,345,969,467千円
貸出金回収等 金額 470,138,348千円 245,696,349千円
(うち貸出金償却) (―) (―)
年度末貸出金残高 件数 1,249件 1,219件
金額 14,432,949,324千円 12,655,401,211千円
上記のうちリスク管理債権の状況
   
破綻先債権
延滞債権
120,482,204千円 96,366,724千円
3か月以上延滞債権
35,945,890千円 75,579,604千円
貸出条件緩和債権
73,770,228千円 77,386,136千円
230,198,322千円 249,332,466千円
貸倒引当金 115,492,525千円 128,885,447千円
(注)
貸倒引当金は、破綻先、実質破綻先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除した額を計上している。また、破綻懸念先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認める額を計上している。上記以外の債務者に係る債権については、過去の一定期間における貸倒実績率等に基づき算出した額を計上している。さらに、特定海外債権については、対象国の政治経済情勢等に起因して生ずる損失見込額を計上している。