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  • 平成30年度|
  • 第5章 会計事務職員に対する検定

第5章 会計事務職員に対する検定


第1節 国の現金出納職員に対する検定

(概況)

平成30年10月から令和元年9月までの間に、所管庁から現金出納職員の保管する現金の亡失についての通知を受理したものは5件514,196円である。これに繰越し分6件3,975,566円を加えて、処理を要するものは11件4,489,762円であり、そのうち上記の期間内に処理したものは5件705,652円である。

処理を要するもの及び処理したものの所管別内訳は、次のとおりである。

所管
  処理を要するもの  
処理したもの
千円 千円
裁判所
1 0
法務省
4 16
外務省
1 394 1 394
財務省
3 120 3 120
防衛省
2 3,959 1 191
11 4,489 5 705

処理したものは、現金出納職員が現金を亡失したことによって生じた損害の全額が既に補塡されているものなどである。

第2節 国の物品管理職員に対する検定

(概況)

平成30年10月から令和元年9月までの間に、所管庁から物品管理職員の管理する物品の亡失又は損傷についての通知を受理したものは24,990件2,141,889,337円である。これに繰越し分76件1,088,534,627円を加えて、処理を要するものは25,066件3,230,423,964円であり、そのうち上記の期間内に処理したものは25,012件2,962,564,429円である。

処理を要するもの及び処理したものの所管別内訳は、次のとおりである。

所管
  処理を要するもの  
処理したもの
千円 千円
国会
39 5,643 39 5,643
裁判所
74 4,576 71 4,576
会計検査院
5 134 5 134
内閣
3 330 2 330
内閣府
807 211,167 805 210,460
復興庁
1 3 1 3
総務省
  20 5,254 20 5,254
法務省
  363 55,197   359 55,160
外務省
  167 76,467   167 76,467
財務省
  21,449 121,828   21,449 121,828
文部科学省
  4 4,362   2 4,362
厚生労働省
  166 59,240   165 38,856
農林水産省
  410 388,072   408 387,800
経済産業省
  150 1,637   149 1,637
国土交通省
  498 434,428   483 392,501
環境省
  12 5,294   10 1,794
防衛省
  898 1,856,782   877 1,655,750
  25,066 3,230,423   25,012 2,962,564

処理したもののうち防衛省の金額が多いのは、主として、訓練中又は作業中に魚雷等の高額な物品の亡失又は損傷があったことによる。

(処理したものの内訳)

処理したものの内訳は次のとおりである。

  • ① 物品管理職員に弁償責任がないと検定したもの
    1件 173,880円
  • ② 物品管理職員が物品の管理行為について善良な管理者の注意を怠ったことによるものではないと認めたもの
    23,912件 2,144,033,569円
  • ③ 物品管理職員の管理する物品が亡失し又は損傷したことによって生じた損害の全額が既に補塡されているものなど
    1,099件 818,356,980円

(検定したものの説明)

物品管理職員に弁償責任がないと検定したものは、航空自衛隊の物品管理職員が、機関砲標的装置の構成品をフォークリフトで移動する際に落下させたため損傷した事態について、物品管理職員に重大な過失はなかったと認めたものである。