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  • 国会からの検査要請事項に関する報告(検査要請)|
  • 会計検査院法第30条の3の規定に基づく報告書|
  • 令和4年9月|

農林水産分野におけるTPP等関連政策大綱に基づく施策に関する会計検査の結果について


別図表2-1-17 畜産・酪農収益力強化主要施策を具現化した事業の概要

主要施策
(主要施策を具現化した事業)
事業の概要
畜産クラスター事業による中小・家族経営や経営継承の支援などの拡充(畜産・酪農収益力強化総合対策基金等事業のうち畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業(生産基盤拡大加速化事業を除く。)) 畜産クラスター計画に基づき、地域の畜産の収益性の向上に資する施設整備等や生産コストの低減等を通じた畜産経営の収益性向上等に必要な機械の導入等に必要な経費の一部等を助成する事業である。
チーズ向け生乳の新たな品質向上促進特別対策及び生産性向上対策・生産性拡大対策(国産乳製品等競争力強化対策事業(国産チーズ生産奨励事業)) チーズ向け生乳の品質向上を図るため、乳質向上等に資する取組を実施した生乳の生産者に対して、一般社団法人中央酪農会議等6団体の公募団体が設定した乳質基準を満たした生乳を対象に奨励金の交付等を行う事業である。
製造設備の生産性向上(同(チーズ製造施設・設備の整備)) チーズ加工施設について、製造設備の生産性向上を通じたコスト縮減や機能高度化等を通じた付加価値の高い加工品の生産を支援するため、乳製品製造を行う食品事業者等が実施するチーズ製造施設・設備の整備等に要する経費の一部を農林水産省が補助するものである。
技術研修(同(品質向上対策)) 国産チーズの品質向上を図るため、チーズ工房等における国内短期研修会の開催等に係る取組を行う者に対して、農林水産省から交付金の交付を受けた農畜機構が補助するものである。
国際コンテストへの参加支援(同(ブランド化対策)) 国産チーズのブランド化を図るため、国産ナチュラルチーズ国内コンテストの開催等に係る取組を行う者に対して、農林水産省から交付金の交付を受けた農畜機構が補助するものである。
製品の国内外での消費拡大対策(同(消費拡大対策)) 国産チーズの消費拡大を図るため、PRによるチーズの普及活動等に係る取組を行う者に対して、農林水産省から交付金の交付を受けた農畜機構が補助するものである。
畜産クラスターを後押しする草地の大区画化(TPP等関連農業農村整備対策(畜産クラスターを後押しする草地整備の推進)) TPP等関連農業農村整備対策のうち畜産・酪農収益力強化施策における対策は、「畜産クラスターを後押しする草地整備の推進」であり、畜産クラスター計画を策定した地域において、地域ぐるみの効率的な飼料生産を一層推進するため、草地・畑地の一体的整備、草地の大区画化等を実施するものである。その整備内容は、草地整備(区画整理等)、畑地かんがい系施設整備(肥培かんがい施設の整備)となっている。また、TPP等関連農業農村整備対策実施要領によれば、対策として事業を実施するための地区の要件は、飼料作物の単位面積当たり収量が25%以上増加することが見込まれることとされている。