第5章　会計事務職員に対する検定

（概況）

令和4年10月から5年9月までの間に、所管庁から現金出納職員の保管する現金の亡失についての通知を受理したものは4件13,136,018円である。これに繰越し分5件21,460円を加えて、処理を要するものは9件13,157,478円であり、そのうち上記の期間内に処理したものは3件113,800円である。

処理を要するもの及び処理したものの所管別内訳は、次のとおりである。

処理したものは、現金出納職員が現金を亡失したことによって生じた損害の全額が既に補塡されているものなどである。

（概況）

令和4年10月から5年9月までの間に、所管庁から物品管理職員の管理する物品の亡失又は損傷についての通知を受理したものは22,125件1,255,071,856円である。これに繰越し分92件236,675,052円を加えて、処理を要するものは22,217件1,491,746,908円であり、そのうち上記の期間内に処理したものは22,142件1,385,616,711円である。

処理を要するもの及び処理したものの所管別内訳は、次のとおりである。

処理したもののうち防衛省の金額が多いのは、主として、訓練中に高額な物品である魚雷の亡失があったことによる。

（処理したものの内訳）

処理したものの内訳は次のとおりである。

• ①　物品管理職員に弁償責任がないと検定したもの
  1件　4,830,411円
• ②　物品管理職員が物品の管理行為について善良な管理者の注意を怠ったことによるものではないと認めたもの
  21,131件　816,750,326円
• ③　物品管理職員の管理する物品が亡失し又は損傷したことによって生じた損害の全額が既に補塡されているものなど
  1,010件　564,035,974円

（検定したものの説明）

物品管理職員に弁償責任がないと検定したものは、航空自衛隊の物品管理職員が、航空管制に使用する装置の構成部品をフォークリフトで車両に積載する際に落下させ、国に損害を与えた事態について、物品管理職員に重大な過失はなかったと認めたものである。