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  • 昭和24年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第7 農林省

(薪炭需給調節特別会計)


(薪炭需給調節特別会計)

 本会計は、昭和25年3月末日をもつて廃止され6億6千5百余万円の利益を計上して決算を結了したが、24年12月一般会計から54億7000万円を繰り入れているので、結局本特別会計の損益は48億4百余万円の損失となり、うち昭和23年度決算検査報告に掲記した23年度までの損失29億5千7百余万円を差し引いた18億4千6百余万円が24年度の損失に当る計算である。
 しかして、23年度末の現物不足による損失13億7百余万円のうち24年度中に輸送業者などからの弁償金などとして、6億2千5百余万円を徴収することに決定し損失が補てんされたものとして処理しているので、実質上の本年度の損失としては24億7千1百余万円となる計算である。損失のおもな原因は、現物不足によるもの5億3千1百余万円、採算割の経費の支出9億4千3百余万円、値引売渡による収入減8億6千3百余万円であつて、そのうち当事者の処置が当を得ないと認めた事項は後述のとおりである。
 なお、本特別会計は24年度末に6億6千5百余万円の利益を計上しているが、資産として計上した収納未済額14億5千9百余万円は後述のように25年9月末までに3億4百余万円を収納したにとどまつている。