福岡通商産業局島原アルコール工場で、昭和24年度中に生甘しよ、543,769貫、干甘しよ577、044貰及び甘しよ粉66,224貫を使用してアルコール99度品494キロリットル596,94度品691キロリットル612を生産したものとしているが、25年7月本院会計実地検査の際調査したところ、製造過程の諸記録が事実と相違するものが少くなく、実際のでん粉価から推算すると前記諸原料からはなお約27キロリットル程度の94度品アルコール(この資本価格2,743,079円)を収得し得た計算となる。同工場でははつ酵成績が不振であつたので製造歩留を見掛上よくするために事実に相違する諸記録を作製したものであるというが、このような処置をとつたため製品数量の当否を確認することが困難である。