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  • 昭和24年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第11 電気通信省|
  • (電気通信事業特別会計(通信事業特別会計電気通信勘定を含む。)|
  • 工事

工事の施行時期当を得なかつたため不経済な支出となつたもの


(558)−(559) 工事の施行時期当を得なかつたため不経済な支出となつたもの

(558)  岩見沢電気通信管理所で、昭和25年3月、幌向、奈井江間市外線路碍子取替工事を直営により施行し、工事費1,367,369円を支出したものがある。
 右工事の施行については、本省からの指令が北海道電気通信局に到達したのは24年11月であり、又、同通信局からの指令が岩見沢電気通信管理所に到達したのは25年2月末であつたので、寒地における悪条件の下に工事を施行しなければならなくなり、同工事を適期に通常の工費で施行した場合に比べ約72万円多額に経費を支出する結果となつたものである。

(559)  北海道電気通信局で、昭和24年度中旭川、北見峠間市外電話施設工事の工事費として43,147,000円を支出したものがある。
 右工事は総額36,151,000円(請負費11,293,000円を含む。)をもつて旭川、北見峠間亘長65キロメートル35の在来ルートの電信電話統合と6通話路搬送化に要する線条整理を施行するもので、本省からの工事指令は24年7月に北海道電気通信局に到達したが、これに必要な工事請負予算は10月末に示達されたので、工事は11月に至つてようやく着手し、寒地における悪条件の下に施行したため工事費が増加し、24年度中の支出額は43,147,000円に達し、25年度においても6月までに2,526,323円を支出し、更に完成までには1,205,000円を要する見込である。
 右工事費は、一部工事について旧資材をそのまま使用する予定のところ新品を使用したことによる経費増5,107,000円を除いても、なお設計額に比べ約562万円多額に経費を必要とするもので工事施行の適期を失したため不経済な支出となつたものである。