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  • 昭和24年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第11 電気通信省|
  • (電気通信事業特別会計(通信事業特別会計電気通信勘定を含む。))

物件


物件 (566)−(570)

 電気通信省及び管下各局所における貯蔵品の受払状況を見るに、昭和24年6月1日機構改革に際し、旧逓信省から引継を受けた貯蔵品は52億4千2百余万円であつたが、その後各月の資材の受入高は払出高を上回り、年度末には63億6千9百余万円の在庫高となり、年度中の総払出高が89億4千5百余万円であるのに対し過大な在庫高となつている状況である。
 右の在庫高のうちには、不用品、不適品がそのまま持ち越されているものもあるが、結局貯蔵品の回転率を悪化し、資金を固定化し、貯蔵品取扱費の増大を招いているものである。
 次に貯蔵品の購入及び使用状況を見るに、高価に購入したり、粗悪な不急の物品を購入したり、使用現場に資材を二重に交付したり、在庫品の使用方法が当を得なかつたりした事例がある外、物品の調達の不円滑により建設工事の進ちよくに支障を及ぼしている事例が別項(工事に関する事項参照) 記述のとおりある。
 又、物品の出納保管状況を見るに、現品と帳簿面とが不符合となつているものがある外、保管の方法が適切でないため不良品を生じたり、整理品の活用が不徹底であつたり、工事用物品の残品及び撤去品の整理が遅延した事例が相当見受けられる。
 これらのおもな事例をあげれば左のとおりである。