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  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項

総理府


第2 総理府

警察予備隊経費

 警察予備隊は、警察予備隊令(昭和25年政令第260号)によつて創設され、同令附則第2項により25年度に限りその経費200億円を国債費から移用されたもので、年度内支出済額132億1百余万円、翌年度繰越額67億7千6百余万円、不用額2千1百余万円となつているが、右の支出は25年11月30日これを警察予備隊に引き継ぐまでの間国家地方警察が取り扱い19億9千3百余万円を支出し、又、施設のおもなものは建設省に支出委任しこれに当らせている。
 翌年度繰越額のおもなものは被服、車両等の物品費38億6千2百余万円、施設費28億5千1百余万円で、このように多額を繰り越したのは主として国内の製造能力がぼう大な需要に応ぜられなかつたためで、特に通信機械等にあつては年度内納入皆無の状況である。