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  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第2 総理府|
  • (終戦処理関係の分)|
  • 不当事項|
  • (一般会計)|
  • 工事

工事費の支払に当り処置当を得ないもの


(20)−(21) 工事費の支払に当り処置当を得ないもの

(部)終戦処理費 (款)終戦処理事業費 (項)技術部費

(20)  大阪特別調達局で、昭和25年9月株式会社鴻池組に請け負わせた西宮市津門シヨツプ木造建物28棟災害復旧工事精算代金として39,651,600円を支出したものがある。
 右は、概算契約を締結し工事完了後26年4月前記金額で精算を了したもので、そのうち建物8棟屋根ふき替3,146坪の工事費5,209,259円は、16インチ角スレートぶき坪当り単価1,594円ない1,738円として支払つているが、26年8月本院会計実地検査の際調査するに、実際は14インチ厚型スレートで施行されており、その市場価格により本件坪当り単価を計算すれば1,098円ないし1,318円程度で、その工事費は運賃を含め4,069,334円となり、これに比べ本件は諸経費をあわせ1,367,909円が過大に支払われているので注意したところ、右金額を回収することとした。

(部)終戦処理費 (款)終戦処理事業費 (項)終戦処理既定調達費

(21)  福岡特別調達局で、昭和25年3月三建工業株式会社に請け負わせた大根地山兵舎その他新設工事費として5月から9月までの間に5,186,859円を支出したものがある。
 右工事費のうちには、設計変更により追加した道路工事の法切取盤下工事として硬土1,059立米、転石交り鬼真砂1,218立米、硬岩593立米計2,871立米の切取工事費999,563円が計上されているが、26年7月本院会計実地検査の際調査するに、実際施行した切取土量は硬土790立米、転石交り鬼真砂1,008立米、硬岩452立米計2,251立米で、この工事費は785,830円に相当し、これに比べ右切取工事費は諸経費等を含め306,885円が過大に支払われているので注意したところ、11月同額を回収することとした。