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  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項

大蔵省


第4 大蔵省

租税(税関徴収の分を除く。)及びその徴税関係経費

 昭和25年度の租税歳入(税関徴収の分を除く。)は、徴収決定済額4935億6千7百余万円、収納済額4396億5百余万円、不納欠損額74億2千3百余万円、収納未済額465億3千8百余万円であるが、徴税上において注意を要すると認められる点は、所得調査の不徹底、課税資料の相互連絡又は整備が不十分などのため課税標準額の決定を誤つたり、徴収すべき源泉徴収所得税、源泉徴収加算税を徴収せず又は徴収を遅延したものが依然として多いこと、収税職員が税金等をほしいままに領得したものが多いことなどであつて、そのおもなものは後述のとおりであり、担当職員の訓練になお一層努力の要があると考えられる。
 又、国税庁、国税局、税務署における25年度の支出済総額は145億6千7百余万円であつて、その経理につき不当と認めた事項は次のとおりで、架空の名義により支出し食糧費などに使用しているものが少くない。
 なお、税務調査委託費は、予算額3億余万円のうちその大部分を他に移用流用した結果、本費で支出済額として決算された額は7千余万円に過ぎない。