印刷庁特別会計の昭和25年度末の決算整理に当り、貸借対照表中借方、作業資産及び流動資産において過大計上、過少計上又は計上もれとなつているもの、貸方、負債において過大計上となつているものが次のとおりある。
(1) 受注物品に対する前受金を受領したもののうち、既に相当額の生産品を引渡済であるのに、この仕訳整理をしなかつたため、前受金勘定で7,338,891円、又、一般生産品勘定で6,385,669円が過大に計上されている。
(2) 滝野川工場で、印刷インキ第3号黒色21,020キログラムの帳簿価額は9,122,680円であつたのに、年度首において誤つて912,268円として受け入れたため、ひいて年度末半製品勘定で3,392,967円、仕掛品勘定で134,914円が過少計上となつている。
但し、完成品価格は別途決定の価格で整理されている。
(3) 東京病院における25年度分の入院料につき、歳入の徴収決定をしなかつたため未収金勘定で1,018,042円が計上もれとなつている。