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  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第6 厚生省|
  • 不当事項

(船員保険特別会計)


(船員保険特別会計)

 本会計は昭和25年度において1億2千5百余万円の利益を示しているが、財務諸表の記載が適正でなく、記載されていない未収保険料、未払保険給付費などを加減すれば利益は3百余万円となる計算であり、更に長期給付の責任準備金を考慮すればむしろ欠損を示すものと認められる。すみやかに責任準備金の計算をし、損益を正確に表示する必要がある。
 又、25年度末の積立金は4億7千2百余万円であるが、これを給付部門別に見ると長期給付部門において8億7千9百余万円、失業給付部門において1億1百余万円の積立金を有する計算となるのに対し、疾病給付部門においては5億7百余万円の収入不足となる計算であつて、疾病給付部門において収支が著しく均衡を失するに至つたのは、受診率の増加等による保険給付費の増大などもあるが、むしろ保険料算定の基礎である標準報酬月額が低きに失したことに因るものである。
 なお、25年度末において保険給付費1億7千余万円を未払のまま繰り越している状況で、すみやかに収支の均衡を図り、支払未済額を解消できるような処置を講ずることが望ましい。