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  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第7 農林省|
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  • 財務諸表

財務諸表の過誤を是正させたもの


(629)−(632) 財務諸表の過誤を是正させたもの

  (国有林野事業特別会計)

 国有林野事業特別会計の昭和25年度損益計算書及び貸借対照表の過誤を是正させたものが次のとおりある。

(1) 未収金を脱漏していたもの

(629)  旭川外10営林局(註) で、昭和22、23両年度において自作農創設特別措置特別会計の所属に移した土地95,504町0817、台帳価格27,694,572円を固定資産から減額するとともに資産除却費として損費に計上していたのでこれを自作農会計延納金に計上させた。

(註)  旭川、北見、帯広、函館、青森、前橋、東京、名古屋、大阪、高知、熊本各営林局

(2) 固定資産から減額していなかつたもの

(630)  旭川営林局で、昭和23、24、25各年度において土地を自作農創設特別措置特別会計の所属に移したのに伴い売り払つた土地上の立木1,812,053石2、台帳価格3,509,378円を固定資産から減額することなくこれを減価償却引当金に繰り入れ又は利益に計上していたのでこれを固定資産から減額させた。
 なお、東京営林局において災害を受け使用に耐えなくなつた信濃沢林道600米台帳価格641,179円を資産として計上していたのでこれを固定資産から除却させた。

(3) 誤つて負債に計上していたもの

(631)  同局で、自局国有林から見返資金種苗用に受け入れた苗木4,553,000本価格3,009,647円を他局からの転換受物品として負債に計上していたので負債勘定から減額させた。

(4) 誤つて資本を減額していたもの

(632)  前橋営林局で、昭和23年度に自作農創設特別措置特別会計の所属に移した土地12,703町827、台帳価格10,638,760円を固定資産及び資本から減額していたのを訂正するに当り自作農会計延納金に計上し同額を減価償却引当金に繰り入れていたので減価償却引当金を減額させ資本を増額させた。