北海道電気通信局で、昭和25年度中北見峠、丸瀬布間市外電話施設工事の工事費として18,726,113円(うち貯蔵品使用額9,882,319円)を支出したものがある。
右工事は、24年度施行の旭川、北見峠間工事に引続き北見峠、丸瀬布間亘長32キロメートル75の在来ルートの電信電話統合と6通話路搬送化に要する線条整理を施行するもので、本省から25年6月に、10月までに完成すべき旨の工事命令があつたにもかかわらず、同通信局においては9月になつてようやく資材の具体的要求をしたため、主要資材である電柱等の入手が遅れ工事は12月15日着工、26年3月完成の運びとなり、寒地における悪条件の下に施行したので、適期に施行した場合に比べ、同通信局の計算によるも約110万円多額に経費を支出する結果となつたものである。