ページトップ
  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第13 建設省|
  • 是正させた事項|
  • 工事

警察予備隊営繕工事の施行に当り処置当を得ないもの


(987)−(989) 警察予備隊営繕工事の施行に当り処置当を得ないもの

(総理府) (一般会計) (部)司法及警察費 (款)警察予備隊費 (項)警察予備隊費

 建設省管理局営繕部外2箇所で、警察予備隊営繕工事の施行に当り、設計どおり施行していなかつたり、施行が不良のため手直し又は減額させたものが次のとおり計594,602円ある。

(987)  建設省管理局営繕部で、昭和25年11月九州衛生工業株式会社に請け負わせた熊本警察予備隊第1回給汽給水工事の代金として1,555,000円を支出したものがあるが、右工事のうち、だん房用屋外配管の保温工事は、延長307米の間をけいそう土、綿布及びルーフイングで巻き、更にその上にコールタールを塗布することとなつているのに、26年4月現地について調査するに、施行不良のためけいそう土等が脱落しており、更に通常この種工事に施行する鉄板巻きを行つていなかつたので注意したところ、工事費200,000円に相当する手直しを行つた。

(988)  中部地方建設局で、昭和25年12月安宅産業株式会社に請け負わせた金沢警察予備隊給水その他工事の代金として12,900,000円を支出したものがあるが、右工事のうち、外部蒸気配管工事延長364米は、地下に深さ1米22の木製ダクトを敷設し、その土被は地表から10センチメートルの厚さで施行することとなつているのに、26年7月現地について調査するに、ダクトの深さは平均82センチメートルに過ぎず、又、延長189米についてはダクトの土被が不足していたので注意したところ、104,000円を請負額より減額した外50,870円相当の手直しを行つた。

(989)  中国四国地方建設局で、昭和25年11月若山工業株式会社に請け負わせた広警察予備隊衛生だん房補修工事の代金として2,958,613円を支出しなものがあるが、右工事のうち、だん房用屋外配管保温工事は、延長約600米の間をけいそう土、綿布及びルーフイングで巻くこととなつているのに、26年1月現地について調査するに約220米の間は綿布を使用していなかつたので注意したところ、工事費239,732円に相当する手直しを行つた。