日本国有鉄道金沢地方経理事務所で、駅収入金等の収納金を日本銀行の預託金へ払い込むのは、分仕出納役が収納後災害その他やむを得ない事由がある場合を除き7日以内でなければならないことになつているのに、管下分任出納役がその収納金を市中銀行に預金し、これをおおむね7日ごとに同事務所の主任出納役の市中銀行預金に振り替えていて、主任出納役の預託金への払込も著しく遅延しているものがある。
すなわち、主任出納役の昭和25年12月中における預金残高について見ると最低97,093,958円、最高172,455,925円に及んでいて、これは管下の分任出納役1日平均収納金が約700万円であるのに比べ最低14日分、最高25日分に相当している状況である。
なお、本件は26年度に至り是正された。