ページトップ
  • 昭和25年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各団体別の不当事項及び是正事項|
  • 第2 日本国有鉄道|
  • 不当事項|
  • 財務諸表|
  • 資産勘定

流動資産


(1048) 流動資産

 当年度に属すべき未収金の計上がもれていたり、他の決算箇所で収納済のものを未収金に計上していたものがあり、又、有価証券勘定の残高が過大となつていたものなどが左のとおり総額21,409,292円ある。
 なお、過年度未収金等長期にわたり収納に至らず、その徴収が困難と認められるものが少くないが、これらのものに対する処理が適切でないものがあり、又、貯蔵品の売渡に当り代金納入前に現品を引き渡したもので長期にわたり収納されなかつたものについて、未収金に計上することなく、便宜分割して納入のあつた都度仮受金として整理しているものがある。

地方経理事務所
(決算箇所)
過誤の内容 金額 処理の状況

仙台

福島電気鉄道株式会社川前街道外2箇所の踏切経常費負担額を未収金に計上していなかつたもの

1,954,471

26年7月末収金に計上
東京 日本鉱業株式会社外1会社に対する貨物後納運賃の精算追徴額を未収金に重複計上していたもの 4,168,090 26年9月営業外経費として処理
鉄道弘済会外367名に対する有楽町ガード下外57箇所の貸付料の改定差額を未収金に計上していなかつたもの 1,678,257
名古屋 有価証券勘定の残高が過大計上となつていたもの 488,700 25年11月元帳を修正
大阪 垂水駅の横領弁償金を未収金に計上していなかつたもの 74,555 26年7月未収金に計上
四国 高知通運株式会社に対する貨物後納運賃の延滞償金を未収金に計上していなかつたもの 3,020,000
門司外15(註) 専用線料金を未収金に計上していなかつたもの 8,910,577
熊本 西日本鉄道株式会社の銀水、大牟田間踏切経常費負担額を未収金に計上していなかつたもの 1,058,777
鹿児島 日本通運株式会社に対する後納運賃の延滞償金を未収金に計上していなかつたもの 55,865 26年5月未収金に計上

  (註)  秋田、高崎、水戸、千葉、東京、静岡、名古屋、金沢、大阪、天王寺、福知山、米子、門司、大分、熊本、鹿児島各地方経理事務所