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  • 昭和26年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第2 総理府|
  • (終戦処理関係の分)|
  • 是正させた事項|
  • 工事

工事の施行に当り処置当を得ないもの


(45) 工事の施行に当り処置当を得ないもの

 (一般会計) (部)終戦処理費 (款)終戦処理事業費 (項)終戦処理既定調達費

 仙台特別調達局で、昭和26年3月、指名競争契約により日本機械貿易株式会社外2会社に請け負わせた神町A・B・C地区だん房配管工事代金として15,979,900円(うち25年度分1,795,827円)を支出したものがある。
 右工事は、兵舎、宿舎等建物110棟の屋内だん房床下配管を建物外部に配管替して放熱器の付替等を行うもので、そのうち放熱器の返り管工事及び兵舎58棟等の放熱器取付工事は、入札時の設計図面及び見積内訳書には、放熱器付替台数は1,494台、放熱器の返り管は4分の3吋となつているが、27年6月本院会計実地検査の際の調査によると、放熱器は当初から1,304台しかなく、又、返り管はその一部は2分の1吋もので足りたもので工事も実際これにより施行されているのに、設計又は工事の監督が適切でなかつたため設計変更の手続をすることもなく放熱器1,494台を付け替え、又、返り管は全部口径4分の3吋のものを使用したこととして検収し代金の全額を支払つていたので注意したところ、回収を要する額273,618円の全額が12月までに返納された。