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  • 昭和26年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第7 農林省|
  • 不当事項|
  • (国有林野事業特別会計)|
  • 予算経理

素材の売渡契約締結前に概算代金を受け入れ別途に経理していたもの


(788) 素材の売渡契約締結前に概算代金を受け入れ別途に経理していたもの

(款)国有林野事業収入 (項)業務収入

 高知営林局で、昭和26年度中に、素材の買受希望者から素材代金についての概算額124,032,636円を便宜受け入れ、別途に経理していたものがある。

 右は、随意契約による素材売渡の内談が成立したとき買受希望者から概算額を便宜受け入れ、売渡手続完了とともに逐次歳入に納付する取扱を行い、その間13回にわたり人夫賃、物件購入代金等国の経費に11,360,077円を立替流用し、又、その結果素材売渡手続完了し歳入に納付すべき代金に不足をきたした場合は、管内営林署から前渡資金を流用して一時補てんするなど経理がびん乱していたもので、27年2月本院会計実地検査の際注意したところ、当時における受入金の残高720,499円を買受希望者に返還するとともにこの取扱を廃止した。