(款)貯蔵品購入 (項)貯蔵品購入
日本国有鉄道資材局で昭和26年8月株式会社田中進商店に車両用板ガラスを交付して請け負わせた車両用強化ガラス1,900枚の加工代金として、経理局で1,634,250円を支払つたものがある。
右は、使用部局の準備要求によることなく加工させたものであつて、そのうち1,850枚は工場用品庫に配分されたが、使用担当者がその使途を知らなかつたり、はめ込が困難であるなどのため、27年11月現在においてもわずかに380枚が使用されたに過ぎない状況である。
これに対し当局者は、車両用強化ガラスは21年度以降購入しているもので、ガラスの破損率を軽減するため加工させたというが、破損率の実績又はこれと加工費との経済比較については十分な資料もなく、又、普通板ガラスの市場に出回つた23年度以降は本件契約まで一度も強化ガラスを購入した事例がない点からみても必要な加工であつたとは認められない。