日本国有鉄道資材局で昭和26年7月日商株式会社東京支店から購入し、神戸用品庫に納入させた角鋼700屯(価額39,480,000円)のうち、117屯93が東京地方資材事務所大宮工場用品庫に保管転換されたが、東京鉄道管理局大宮工場で27年2月ごろこれを加工するに当り、材質不良のためひび割れを生じ加工することができなかつたものが11屯95(価額673,980円)あつた。
右については、契約条項により当然納入業者にかし担保の責任を追求すべきものと認められるのにこれを追求せず、ひび割れを生じた鋼材はスクラツプとして他に転用しており、購入価額とスクラツプとしての価額との差額約37万円は日本国有鉄道が負担した結果となつているのは妥当でない。