日本国有鉄道秋田地方資材事務所で、昭和26年度中に、秋田鉄道管理局弘前、大館両機関区に供給する運転用炭23,020屯を小樽港積込、船川港揚げで、札幌地方資材事務所から配炭を受けていたものがある。
右は、従来(函館、青森間貨車航送の期間を除く。)室蘭港積込、青森港揚げで、青森用品庫から配炭を受けていたものを、25年10月から前記のように配炭経路を変更したものであるが、従来の配炭経路による船運賃及び積込、陸揚荷役賃の合計額と変更配炭経路による船運賃及び積込、陸揚荷役賃の合計額とを比較すると、後者は前者よりも屯当り26年度第1・四半期357円、第2・四半期362円、第3、4両四半期332円高価に当り、前記23,020屯を従来どおりの経路で配炭したとすれば約780万円を節減することができた計算で、又、陸上運賃についても弘前、大館両機関区を通じては従来どおりの配炭経路によるのが有利と認められたので、27年5月本院会計実地検査の際注意したところ、7月から従来の配炭経路に変更した。