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  • 昭和26年度|
  • 第3章 政府関係機関の会計|
  • 第3節 会計事務職員に対する検定

出納職員に対する検定


第1 出納職員に対する検定

 昭和26年12月から27年11月までの間に、出納職員が現金又は物品を亡失き損した事実につき当該機関から報告を受理したものは、繰越分を含め746件724,023,128円で、これに対し弁償責任の有無の検定等の処理をしたものは728件702,428,132円で、その機関別内訳は左のとおりである。
 なお、処理未済件数は18件21,594,996円で、その大部分は当該機関との間に照会中の案件である。

機関名 報告受理 処理済
有責任 無責任 その他

日本専売公社

310
千円
647,793

4
千円
2,002

163
千円
570,762

126
千円
53,375

293
千円
626,140
公団                    
 食糧配給公団 414 65,451     288 36,804 126 28,646 414 65,451
 油糧砂糖配給公団 2 5,149         2 5,149 2 5,149
 産業復興公団 1 1,230     1 1,230     1 1,230
復興金融金庫 1 1,190         1 1,190 1 1,190
国民金融公庫 3 26         2 14 2 14
住宅金融公庫 1 280     1 280     1 280
商船管理委員会 14 2,971         14 2,971 14 2,971
746 724,023 4 2,002 453 609,077 271 91,348 728 702,428

備考 「その他」の欄の271件91,348千円は、日本国との平和条約の効力発生に伴う予算執行職員等の弁償責任の免除に関する政令(昭和27年政令第131号)の施行により、弁償責任に基く債務の免除されるものに該当するので、検定の手続をとるに至らなかつたものである。

 前表の有責任と検定した4件のうち、3件は現金の亡失に対するものであり、他の1件は物品の亡失に対するものであつて、いずれも出納職員の犯罪に因るものである。
 無責任と検定したものの大部分は、物品の亡失き損に対するもので、日本専売公社におけるたばこ及び塩、食糧配給公団における食糧の亡失き損が多く、その原因のおもなものは盗難、変質、ぬれ損、火災等で、その処置、対策については各機関関係責任者に対し特に注意を促している。