(組織)北海道開発庁 (項)北海道開発庁 ほか3科目
北海道開発庁ほか1箇所で、庁費を架空に経理して予算外の経費に使用したものが次のとおり2件ある。
(8)
北海道開発庁で、昭和28年6月から29年4月までの間に、乗用自動車借上料962,750円に付掛けして166,250円、架空の交際費等の名義により167,160円計333,410円を支出官内閣総理大臣官房会計課長に請求して支出させ、これを別途に経理して、うち189,244円を会議費(68,990円)、交際費(65,800円)、夜食代等(54,454円)に充て、残額144,166円を手元に保管していたものがある。
なお、右残額は29年6月歳入に納付された。また、同月庶務課長に対しては、戒告同課会計係長に対しては3箇月間俸給10分の1減給の処分が行われた。
(9)
北海道開発局(東京連絡事務所)で、昭和27年10月から29年6月までの間に、架空の印刷費、会議費等の名義により763,238円を前渡資金から支払に立てて資金をねん出し、これに石狩川治水事務所の印刷費として同所から送付させた80,600円を合わせて計843,838円を別途に経理し、これをほしいままに北海道開発庁の会議費(142,820円)、交際費(117,760円)、夜食代等(105,920円)および東京連絡事務所の慰労会費等(477,338円)に充てたものがある。
なお、右のうち東京連絡事務所所員の慰労会の費用に充てた274,853円は29年8月歳入に納付された。また、資金前渡官吏に対しては9月、3箇月間俸給10分の1減給の処分が行われた。