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  • 昭和28年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第4 大蔵省|
  • (一般会計)|
  • 不当事項|
  • 物件

契約外の物件を搬出されたもの


(99)−(100)契約外の物件を搬出されたもの

(99)  関東財務局新宿出張所で、東京都伊藤某に同出張所構内の元陸軍技術本部地内にあった工作物等を、昭和28年11月から29年2月までの間に3回にわたり随意契約により価額50,710円で売り渡したが、引渡にあたり現場監督の処置が当を得なかったため、地下に埋設してあった契約外の通信用地下線436メートル等(当局者の評価額約29万円)を同人によりほしいままに発掘のうえ搬出されたものがある。
 なお、29年11月弁償金として297,036円を徴収決定したが、同月末現在まだ収納されていない。

(100)  近畿財務局京都財務部で、昭和27年9月、長谷川鉄工株式会社に随意契約により宇治市所在元東京第二陸軍造兵廠宇治製造所の木造建物1むね延733坪等を解体撤去を条件として価額395,140円で売り渡したが、買受入は右解体撤去物件の搬出にあたり、契約外の電力地下線435メートル(27年9月当時の当局者の評価額約46万円)をほしいままに搬出しているのに29年11月末現在まだ求償の処置が執られていない。