昭和28年度における輸出保険特別会計の決算額は、収納済歳入額3,098,489,856円、支出済歳出額87,362,340円であり、前年度剰余金受入済2,937,282,347円を除外して考えると本年度収入超過額は73,845,169円となっているが、これは主として一般会計から繰入を受けた資本金の運用利子収入によって経営本来の赤字を補てんしているためであって、その運営の実態をみると損害率104.3%、運営率125.9%で赤字となっている。
右のような事態にかんがみ、保険料の当否も考慮されなくてはならないが、保険引受実績の向上およびこれに伴う事務費の節減等経営改善について検討の余地があると認められる。