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  • 昭和28年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第12 建設省|
  • (一般会計)|
  • 不当事項|
  • 工事

直轄工事費の積算当を得ないもの


(2033)−(2035) 直轄工事費の積算当を得ないもの

(組織)建設本省 (項)利根川外2河川総合開発事業費 ほか1科目

 関東、九州両地方建設局で施行した河川改修、災害復旧工事のうち、工事費の積算にあたり、築堤土の運搬量を過大に見積ったりそのつき固め経費および土砂代金を二重に積算したものなどが左のとおり3件4,544,630円ある。

地方建設局

工事

請負人 着工年月
完成年月
工事費 設計過大額
年月
(2033) 関東 群馬県利根郡水上町藤原利根川左岸工事用道路新設(第1工区) 佐藤建設株式会社 28,7
〃10
8,490,000 1,364,200
道路延長717メートルの新設にあたり、掘さく10,230立米は硬岩6,140立米、土石4,090立米を施行することとしているが、実際は硬岩3,470立米、土石6,760立米で足り、1,364,200円が過大となったもので、この事実が明らかであったのに代金減額の設計変更を行わなかったものである。
(2034) 九州 福岡県朝倉郡蜷城村および三井郡大堰村筑後川支川佐田川西原床島築堤災害復旧ほか4 株式会社熊谷組ほか4名 28,7
〃12
129,148,000 2,290,085
築堤土のつき固め119,680立米を施行することとしているが、実際は104,615立米で足り、1,703,037円が過大となっており、また、築堤土34,660立米を民有地から有償採取することとしているが、実際は27,908立米で足り、587,048円が過大となっている。
(2035) 九州 福岡県朝倉郡蜷城村および三井郡大堰村筑後川支川佐田川西原床島築堤災害復旧 株式会社熊谷組 28,8
〃12
31,400,000 890,345
築堤土38,300立米を機関車運搬することとしているが、実際は仮締切撤去による発生土砂3,973立米をそのまま利用することができたので機関車運搬は34,327立米で足り、890,345円が過大となっている。
169,038,000 4,544,630