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  • 昭和28年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第12 建設省|
  • (一般会計)|
  • 是正させた事項|
  • 工事

直轄工事の出来高が不足代金を回収させたもの


(2201)−(2203) 直轄工事の出来高が不足し代金を回収させたもの

(組織)建設本省 (項)鬼怒川外2河川総合開発事業費

 東北地方建設局で、昭和27年12月および28年5月岩手県高田某ほか1名に請け負わせた田瀬堰堤工事に伴う左記道路付替工事は、工事費を国と電源開発株式会社でそれぞれ0.7994および0.2006の割合で分担するものであるが、工事の施行は会社分をあわせて国が行うこととし、一応国費支払分5,305,000円、電源開発株式会社委託費支払分19,170,000円で前記請負人と契約したが、土砂切取、盛土等の出来高が不足しているのに現場監督ならびに検収不十分なため設計どおり完成したものとして経理し、工事費の全額を請負人に支払ったため、国の負担する分で1,214,288円が過払となっていたので注意したところ、いずれも29年4月および5月までに出来高不足相当額を回収した。 

工事 支払区分 請負人 着工年月
完成年月
工事費 出来高不足額 同上のうち国の負担する分
年月
(2201) 猿ヶ石村道小金沢線路線付替 国費 岩手県高田某 28,5
〃,11
5,305,000 259,000 207,044
道路延長2,623メートルの土砂および岩石切取11,857立米、盛土7,449立米を施行したこととしているが、実際は切取9,445立米、盛土8,050立米を施行したにすぎない。
(2202) 県道宮守水沢停車場線米里遠野線路線付替(第3工区) 電源開発株式会社委託費 岩手県高橋某

27,12
28,10

7,870,000 660,000 527,604
道路延長3,917メートルの土砂および岩石切取20,051立米を施行したこととしているが、実際は14,145立米を施行したにすぎない。
(2203) 同(第4工区) 電源開発株式会社委託費 岩手県高田某

27,12
28, 9

11,300,000 600,000 479,640
道路延長2,398メートルの土砂および岩石切取30,690立米、盛土21,784立米を施行したこととしているが、実際は切取28,706立米、盛り土地21,550立米を施行したにすぎず、また、これに伴い衣土19立米、筋芝350平米が不足している。
24,475,000 1,519,000 1,214,288