日本輸出入銀行の昭和28年度中の新規貸付実行額は126億7千1百余万円で、その内訳は左のとおり
種別 |
件数 | 金額 | 比率 | |
輸出 |
件 |
百万円 |
% |
|
船舶 | 27 | 5,134 | 40.5 | |
車両 | 21 | 2,323 | 18.3 | |
繊維機械 | 19 | 1,862 | 14.7 | |
東南アジヤ開発用諸機械 | 2 | 205 | 1.6 | |
電気機械 | 7 | 137 | 1.1 | |
通信機械 | 1 | 132 | 1.1 | |
その他 | 23 | 2,750 | 21.7 | |
輸入 | 1 | 86 | 0.7 | |
投資 | 3 | 42 | 0.3 | |
計 | 104 | 12,671 | 100 |
となっている。
貸付債権の年度中回収額は88億2千5百余万円、年度末貸付残高は94億3千6百余万円であって、年度末において元利の延滞しているものまたは債権を償却したものはない。
同銀行は常時多額の余裕金を有し、その運用として国債(食糧証券および外国為替証券を含む。)を保有しており、その年度中平均保有額は151億8千6百余万円、年度末においては152億7千1百余万円を保有している状況であるが、その後貸付額が増加し、また、代金決済条件が長期化して償還が長期にわたることとなったなどのため漸次資金が不足することが予想される。
本年度においては10億4千8百余万円の利益をあげ、その100分の20相当額2億9百余万円を法定準備金として積み立て、残額8億3千8百余万円を国に納付することとした。(うち年度末までに概算で納付した額は7億1千5百余万円で、残りの1億2千2百余万円は29年5月31日に納付した。)