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  • 昭和29年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
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張幕の購入にあたり契約処置当を得ないため高価となったもの


(766) 張幕の購入にあたり契約処置当を得ないため高価となったもの

(組織)国立学校 (項)国立学校

 九州大学で、昭和29年6月から30年1月までの間に前後4回にわたり随意契約により株式会社東興製作所から購入した張幕(紅白または黒白、綿製、幅6尺、長さ60尺)35張価額805,000円は、一張当り23,000円で市場価格に比べて著しく高価となっている。
 右は、購入のつど同製作所ほか一業者から見積を徴して購入したとしているが、その見積はいずれも同製作所を通じて徴したものにすぎず、また、当時の同種品の価格は材料費、加工費、経費、利益等を見込み一張8,000円程度が妥当と認められ、現に、本件張幕の下請価格はひもを除き6,200円または6,500円であるのに、適正な見積合せを怠って業者の売込価格により著しく高価に購入したのは当を得ない。
 いま、仮に単価8,000円で購入したとすれば約50万円を節減することができた計算となる。