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  • 昭和29年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第8 農林省|
  • (国有林野事業特別会計)|
  • 不当事項|
  • 物件

立木の売渡価格が低価に失したもの


(1972) 立木の売渡価額が低価に失したもの

 (款)国有林野事業収入 (項)林野売払代

 青森営林局遠野営林署で、昭和29年10月、随意契約により岩手県遠野市(旧附馬牛村)早池峰山麓牧野農業協同組合に同市所在の立木49,918石を1,310,000円で売り渡しているが、評価にあたり用材を薪炭材としたり、搬出経費を過大に控除したなどのため2,150,000円が低額となっている。
 右は、山元から3キロメートルを馬車で、さらに市場まで25キロメートルをトラックで運搬することとして予定価格を用材540石141,647円、薪炭材49,378石1,018,624円計1,160,271円とし、前記価額で売り渡したものであるが、薪炭材として評価したもののうちには用材適木が4,625石あり、また、実際の運搬は山元から市場までトラックを使用することができたもので、これにより計算すると売渡価額は3,460,000円となり2,150,000円が低額となるものである。
 なお、本院の注意により、30年10月および11月契約を更改し、同額について徴収決定した。