ページトップ
  • 昭和29年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第8 農林省|
  • (国有林野事業特別会計)|
  • 不当事項|
  • 物件

公有林野官行造林地の立木売渡価格が低価に失しひいて国の分収額が減少したもの


(1973)−(1974) 公有林野官行造林地の立木売渡価額が低価に失しひいて国の分収額が減少したもの

 (款)国有林野事業収入 (項)業務収入

(1973)  青森営林局沼宮内営林署で、昭和29年11月、随意契約により岩手県二戸郡福岡町(旧石切所村)に対し、同町所在の公有林野官行造林地39町4反の地上立木7,503石を2,550,454円で売り渡し、国の分収分として1,275,227円を収納しているが、立木の評価にあたり搬出経路の認定を誤って経費を過大に見込んだなどのため売渡価額において約100万円、分収額において約50万円低額となっている。
 右は、予定価格の算定にあたり、木材の搬出経路について山元から旧石切所村を経て北福岡駅市場まで5キロメートルを馬車運搬するものとし、立木あかまつ等7,503石の予定価格を2,550,454円としてこれと同額で売り渡したものであるが、実際は右の7,503石は、その後行なった毎木調査の結果によると8,325石が正当であったばかりでなく、本件の搬出は山元から旧福岡町を経て同市場まで7.5キロメートルを自動車運搬することができるもので、現に、この経路によって搬出しているのであるから、これにより計算すると立木価額は3,554,269円となり、本件はこれに比べ売渡価額において1,003,815円、国の分収額において501,907円低額となっている。
 なお、本件立木は29年から31年生の伐期令級未満のものであり、引続きこれを育成することとして売り渡したものであるのに、同町はこの全量を東北パルプ株式会社に5,650,000円で転売している。

(1974)  青森営林局三本木営林署で、昭和29年11月、随意契約により青森県三本末市(旧四和村)に対し、同市所在の公有林野官行造林地12町1反の地上立木10,531本2,481石を798,726円で売り渡し、国の分収分として399,363円を収納しているが、立木を過少に見積ったばかりでなく、搬出経費を過大に見込んだため売渡価額において約58万円、分収額において約29万円低額となっている。
 右は、あかまつ10,004本2,283石、すぎ527本198石として売り渡したものであるが、小径木および広葉樹を除外したり、すぎの造林地の一部を見落すなど立木調査がずさんであかまつ12,664本508石、すぎ3,167本459石、ざつ4,522本343石を過少に見積ったばかりでなく、搬出経費の控除にあたり、実際の運搬距離は850メートルであるのにこれを2キロメートルとしているなど価格の算定が適正でなかったため、売渡価額において583,262円、国の分収額において291,631円低額となっていたので注意したところ、30年10月同額について徴収決定した。