昭和29年度決算額は、歳入29億9千6百余万円、歳出23億6千8百余万円で、その事業損益は利益32億9千2百余万円、損失28億4千余万円で差引4億5千2百余万円の利益となり、予定損益計算の事業益金3億7千1百余万円に比べて8千1百余万円の収益増となっている。
しかして、本院において検査した結果、輸入廃糖みつの購入にあたり陸揚地の選定を誤ったため不経済な結果をきたしたもの、回送費が実情に即して算定されていないため不経済となっているものあるいは良質アルコールを普通品と同一価格で販売しているものなど原料の購入または製品の売渡価格決定が適正でないと認められるものがあるから、企業の合理化について一層の努力が望ましい。