昭和29年度決算額は、歳入35億4百余万円、歳出1億1千7百余万円で、その損益は前年度繰越損失額4千3百余万円を合わせ1億9千余万円の損失となっている。
これは、主として同年度における普通輸出保険綿糸布包括保険の事故が多かったことによるものであるが、一般会計から繰入れを受けた資本金の利子収入が1億1千余万円であったため、損失をこの程度にとどめることができたものである。
しかして、検査の結果、海外宣伝費、輸出品集荷費等として使用しなかった経費を含めて保険の対象としたため保険金が過渡となっているものがある。