(項)たばこ事業費
日本専売公社東京地方局で、昭和29年5月から30年9月までの間に、指名競争契約により株式会社森川商店ほか2会社からピースかん詰用ブリキ板3,930箱(1箱当り170ポンド112枚入り)を単価9,025円から9,040円総額35,489,350円で購入しているが、本社の指示した規格が当を得なかったため約200万円が不経済となっている。
右は、ブリキ板1級品幅20インチ、長さ28インチのものを購入したが、1枚18面取りの所要寸法は幅18インチ8分の5、長さ25インチ4分の3であるため約14%のロスを生じている状況である。
しかし、八幡製鉄株式会社で既に28年10月から売り出している幅19インチ4分の1、長さ27インチ「に判」の製品をピースかんに使用してもさしつかえなく、しかも、ロスも約8%にとどまるのであるから、これを購入したとすれば1箱当り555円から570円程度低価となるなど約200万円を節約することができたものと認められる。