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  • 昭和29年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各団体別の不当事項|
  • 第3日本電信電話公社|
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  • 物件

小型電話番号簿の購入にあたり不経済となっているもの


(2240) 小型電話番号簿の購入にあたり不経済となっているもの

 日本電信電話公社で、昭和29年4月、随意契約により協和美術印刷株式会社に東京都内人名別小型電話番号簿26,000部を単価527円34総額13,710,840円で製作させて購入しているが、仕様書の検討が不十分であったため約400万円が不経済となっている。
 右は、従来の電話番号簿を小型にして取扱者の便をはかるために縦164ミリメートル、横113ミリメートルとし、用紙はインデアンペーパーを使用し、印刷原版は写真植字によっているものであるが、印刷の基本となる保存原版(プルーフ原版)については、既に東京電気通信局で年間約250万円で共同印刷株式会社に請け負わせて電話の新規加入および移動のつど加除訂正し、常時使用することができる状態としていたものであるから、本件小型電話番号簿においても、この保存原版を利用すればそれだけ低価に印刷することができたのに、新たに写真植字原版を作成させることとしたためこの経費約400万円が不経済となっているものである。