日本電信電話公社で、昭和29年9月から30年3月までの間に、随意契約により日本電気株式会社から搬送端局装置(搬4形、搬5形Aおよび搬6形A)129台を計133,492,000円で購入したものがあるが、購入の必要がない3号A電話機盤129個を付属させて購入したため約360万円が不経済となっている。
右は、従来から搬送端局装置1台につき3号A電話機盤1個を付属させて購入していたものであるが、29年6月ごろ、従来の実績からみて搬送端局装置2台につき3号A電話機盤1個を付属させれば十分であることが判明し、しがって、過去において購入済の付属電話機盤で不用となったものが全国で800台以上に達する状況であり、これを活用すれば少なくとも数年は3号A電話機盤を付属させて購入する要がなかったものである。技師長室でも、29年8月3日仕様書を改訂し、その後新規に購入する搬送端局装置には3号A電話機盤は付属させないこととしたが、関係部局間の連絡不十分等のため、必要でなかった3号A電話機盤を付属させて購入した結果、この代金相当額約360万円が不経済となっている。