商工組合中央金庫は、中小企業等協同組合に対する金融の円滑をはかるため必要な業務を行うもので、昭和29年度末出資金16億7200万円のうち政府出資は3億7410万円である。
29年度末の主要勘定残高は、商工債券発行高355億9千3百余万円、預り金124億9千8百余万円、貸付金535億7千8百余万円となっており、前年度末残高商工債券発行高276億5千余万円、預り金127億5千7百余万円、貸付金464億5千2百余万円に比べて商工債券発行高79億4千2百余万円、貸付金71億2千6百余万円のそれぞれ純増加となっているが、預り金は2億5千9百余万円の減少となっている。
年度末貸付残高を使途別にみると、運転資金477億8千5百余万円(89%)、設備資金57億9千余万円(11%)であり、また、業種別では製造業344億2千2百余万円(64%)、卸小売業126億5千8百余万円(24%)、その他64億9千5百余万円(12%)となっている。
なお、年度末貸付残高中延滞貸付金は37億3千5百余万円で貸付残高の約7%に当っているが、札幌支所において融資にあたり処置当を得ないため高い延滞率を示しているものがある。