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  • 昭和30年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第2 総理府|
  • (北海道開発庁)|
  • (一般会計)|
  • 不当事項|
  • 工事

直轄工事の施行にあたり処置当を得ないもの


(2)−(8)直轄工事の施行にあたり処置当を得ないもの

 (農林省)(組織)農林本省(項)北海道土地改良事業費ほか1科目

北海道開発局札幌ほか3開発建設部で施行した農業水利および開拓事業のうち、工事の出来高が不足しているものがあるのに、現場監督および検収が不十分なため設計どおり完成したものとして経理し工事費の全額を請負人に支払ったものが左のとおり7件4,190,055円ある。

庁名 工事 請負人 着工年月
完成年月
工事費 出来高不足額
年月
(2) 札幌開発建設部 秩父別地区第一幹線水路 秋島建設株式会社 30.7 16,606,102 622,611
31.3
うち官給材料
1,859,198
うち官給材料
274,292
水路延長1,007メートルの練積石垣3,288平米は胴込コンクリート平米当り0.24立米または0.25立米総量812立米を施行したこととしているが、実際はうち3,143平米は平米当り0.2立米程度で総量664立米を施行したにすぎない。
(3) 秩父別地区導水路 三井建設株式会社 30.8 7,819,798 498,610
〃11
うち官給材料
661,400
うち官給材料
247,761
水路延長158メートルの練積石垣1,068平米は胴込コンクリート平米当り0.24立米または0.25立米総量266立米を施行したこととしているが、実際は平米当り0.125立米程度で総量133立米を施行したにすぎない。
(4) 沼田地区第一幹線水路 北拓建設株式会社 30.8 15,150,042 833,370
〃12
うち官給材料
1,829,625
うち官給材料
369,410
水道延長588メートルの練積石垣3,168平米は胴込コンクリート平米当り0.25立米総量792立米を施行したこととしているが、実際は平米当り0.18立米または0.2立米程度で総量602立米を施行したにすぎない。
(5) 旭川開発建設部 近文地区灌漑排水 株式会社広野組 30.10
〃12
16,882,046 512,540
水路延長511メートルの側壁練積石垣1,728平米は胴込コンクリート平米当り0.25立米総量432立米を施行したこととしているが、実際は平米当り0.19立米程度で総量328立米を施行したにすぎず、また、裹込の目つぶし砂利は116立米を施行したこととしているが、実際は全く施行していない。
(6) 帯広開発建設部 更別地区幹線明渠排水 株式会社大林組 30.6
〃12
17,670,000 480,000
水路延長3,233メートルの斜段工16箇所の阻水壁コンクリート総量324立米は配合比1:3:6のもので施行したこととしているが、実際は不良な骨材を使用し練混ぜおよびつき固めも不十分な粗悪なもので施行しており、また、盛土のつき固めは4,911立米を施行したこととしているが、実際は2,747立米を施行したにすぎない。
(7) 音更地区9線農道ほか1 帯広市小田某ほか1会社 30.5
〃11
7,201,015 584,595
ほかに設計過大額
154,537
道路延長4,805メートルの敷砂利は1,439立米、上置土は995立米を施行したこととしているが、実際は敷砂利は1,171立米、上置土は796立米を施行したにすぎず、また、盛土866立米は600メートルの地点から運搬したこととしているが、実際はうち200立米を運搬しただけで他は切土の流用で足りている。
(8) 釧路開発建設部 簡易軌道雪裡線改良ほか2 三井建設株式会社ほか1会社 29.6
30.12
15,208,099 658,329
うち29年度分
8,610,000
軌道延長22,086メートルの敷砂利は7,307立米を施行したこととしているが、実際は4,599立米を施行したにすぎない。
  96,537,102 4,190,055
うち
29年度分
8,610,000
官給材料
4,350,223
うち官給材料
891,463
ほかに設計過大額
154,537