中小企業信用保険保険金の支払にあたり処置当を得ないもの

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（１９３３）−（１９４５）中小企業信用保険保険金の支払にあたり処置当を得ないもの

（昭和２９年度）　（項）支払保険金

（項）支払保険金

　中小企業信用保険は、中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にするため、融資保険においては金融機関が資金を中小企業者に貸し付けた場合にその債権を保険に付し、貸付金を回収することができなかった場合にその額の８０％（昭和２８年７月２３日以前は７５％）を、また、指定法人を相手方とする保証保険においては信用保証協会が中小企業者の金融機関からの借入金の債務の保証を保険に付し、金融機関が貸付金を回収することができなかった場合にその保証の履行額に対し普通保証保険においては７０％（２８年７月２３日以前は５０％）を保険金として本特別会計から支払うものである。
　しかして、本院において中小企業庁における右両支払保険金１，１４３事項５６７，６１１，２４７円（うち２９年度分８８事項１４２，０００，０００円）のうち４４２事項４１３，４５３，５００円についての当否を実地に調査したところ、貸付金が貸付当時旧債権の回収に充てられまたは貸付の目的どおり使用されないことを知ることができたものなど保険金支払の対象とならないものに対し保険金を支払っているものが２３事項６，８８７，３３７円あるが、そのおもなものをあげると次のとおり１３件６，１００，２２０円である。

（１）融資保険

（２）保証保険