日本輸出入銀行の昭和30年度中の新規貸付実行額は450億8千8百余万円で、その内訳は左のとおり
種別 | 件数 | 貸付実行額 | 比率 | |
件 | 百万円 | % | ||
輸出 | ||||
船舶 | 73 | 34,184 | 75.8 | |
車両 | 22 | 6,452 | 14.3 | |
繊維機械 | 26 | 1,252 | 2.8 | |
その他 | 14 | 2,241 | 5.0 | |
投資 | 6 | 957 | 2.1 | |
計 | 141 | 45,088 | 100.0 |
となっており、前年度に比べ163億7千2百余万円増加しているが、これは海運市況の好況に伴い輸出船舶の建造資金貸付が異常な伸びを示したことによるものである。
しかして、前記貸付実行額から年度中の回収額250億8百余万円を差し引いた年間純増加額は200億7千9百余万円で、年度末貸付残高は447億6千4百余万円となり、前年度末残高246億8千5百余万円に比べ著しく増加している。
30年度においては、4億2千1百余万円の利益をあげ、年度末貸付残高の1000分の7相当額3億1千3百余万円を法定準備金として積み立て、残額1億7百余万円を国庫に納付(うち5千6百余万円は31年度に納付)した。