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  • 昭和30年度|
  • 第3章 政府関係機関その他団体の会計|
  • 第2節 各団体別の不当事項

愛知用水公団


第10 愛知用水公団

 愛知用水公団は、昭和30年10月10日総事業費321億2800万円の計画のもとに設立されたもので、右事業費は、余剰農産物資金融通特別会計その他からの借入金168億1000万円、国庫補助金117億1800万円、国際復興開発銀行からの融資36億円をもって支弁することとしている。

 しかして、同公団は、発足以来30年度中に6億3000万円、31年9月末までに4億5000万円計10億8000万円を余剰農産物資金融通特別会計から借り入れ、事務所、宿舎等の取得、役職員の給与、旅費、実施計画作成のための基礎調査に9億7千8百余万円を支出しているが、31年9月末現在国際復興開発銀行と借款に関する交渉途上にあり、本工事を着手するにいたっていない。

 なお、前記事業資金の運営についてみると、一部有価証券の取得により運用されたものを除き一日平均6300万円程度を当座預金として東海銀行ほか10市中銀行に預け入れているが、その大部分を普通預金または通知預金として預け入れたとしても支払業務に支障があるとは思われないので、これが効率的な運用をはかるべきものと認められる。