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  • 昭和31年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項

労働省


第10労働省

(一般会計)

 昭和31年度歳出決算額は288億5千2百余万円で、そのうち失業保険費負担金は83億2千4百余万円、公共職業安定所が支給する政府職員等失業者退職手当は5億7千5百余万円であり、地方公共団体が実施する失業対策事業に対する補助金は143億7千余万円、職業補導事業に対する補助金および委託費は4億7千1百余万円となっている。

(失業対策事業費補助金について)

 地方公共団体が実施した失業対策事業に対する検査の結果、不当事項として指摘したものは国庫補助金を返納すべき額1事業主体当り10万円以上のものが6百余万円であるが、なお次のような点について留意を要するものと認められる。
 失業対策事業における作業能率の向上に対しては、労働省においても管理監督組織の充実強化等の諸施策を講じているが、実地検査の結果によると、一般の作業能率に比べて失業対策事業の作業能率が著しく低いものが見受けられ、とくにはなはだしいものは作業歩掛が一般の場合に比べて20倍以上に上っている。