昭和33年度の損益の状況は、保険料収入等利益は547億5千余万円、保険金等損失は463億1千9百余万円で、差引84億3千1百余万円の利益となり、前年度の利益160億2千3百余万円に比べると75億9千1百余万円の減少となっており、前年度からの繰越利益605億6千余万円に前記当年度分の利益を加えた689億9千2百余万円を翌年度に繰り越している。
このような利益の減少をきたしたのは、前年度に比べて保険金支払等で失業者の増大により保険金受給実人員が月平均で一般失業保険において12万5千余人(約36%増)、日雇失業保険において2万8千余人(約23%増)増大したことなどのため148億7千4百余万円(約47%増)が増加したのに対し、保険料収入等では被保険者57万5千余人(約5%増)の増大等による保険料収入の増加および保険給付の増加に伴う国庫負担額の増額等による増加は72億8千2百余万円(約15%増)にとどまったことによるものである。