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  • 昭和34年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の事項|
  • 第6 農林省|
  • 不当事項|
  • 補助金

災害復旧事業費の査定額を減額させたもの


(190) 災害復旧事業費の査定額を減額させたもの

(一般会計)

 地方公共団体、土地改良区、森林組合等が施行する農業施設、山林施設、漁港施設の昭和34年発生災害復旧工事の査定を了したもの(農林省査定額39,556,001,000円)に対する検査は、査定済みの復旧事業費が10億円をこえる13府県のうち山梨ほか9県を選び、35年1月から4月までの間に、農業施設2,464工事5,056,307,000円、山林施設416工事839,298,000円、漁港施設103工事375,077,000円計2,983工事6,270,682,000円について実施した。
 その結果は、同一箇所の工事を農林省と建設省の双方で重複して査定しているものなどが見受けられたほか、被害が軽微であるのに災害復旧の査定を受けて改良工事を施行しようとしているもの、工事用材料の運搬距離を過大に見込んでいるものまたは農地の排土、客土の土量を過大に見込んでいるものなどが相当数あり、これらの査定工事費は現地の状況に応じて適正なものに修正する必要があると認められたので当局に注意したところ、農業施設で440工事165,896,000円、山林施設で40工事5,255,000円、漁港施設で22工事7,933,000円計502工事179,084,000円国庫補助金相当額161,776,000円を減額是正する旨の回答があった。
 なお、右のほか査定の時と状況が変化したりまたは査定と関係なく別途に工事を施行済みのため災害復旧工事として施行する要がないと判明したものを注意して減額是正させたものが39工事につき工事費において41,146,000円国庫補助金相当額36,545,000円ある。

類別
県名
農林省査定額 同上のうち本院において実地検査したもの 減額された工事費
二重査定 改良工事その他 設計過大 積算過大
工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額

石川県

2,145
千円
2,872,878

283
千円
763,671

2
千円
272

3
千円
1,310

44
千円
8,924

3
千円
511

50
千円
10,745
福井〃 2,763 1,707,765 227 349,777 1 2,538

20 4,341 9 2,530 31 7,143
山梨〃 2,995 3,937,737 448 1,098,842 2 342 20 6,843 10 3,914 12 18,231 43 31,526
長野〃 3,090 2,922,069 394 595,096 2 174 8 1,307 7 342 1 51 18 2,042
岐阜〃 2,470 1,664,985 309 516,557 10 3,672 5 1,433 8 873 30 7,332 45 9,812
愛知〃 2,243 2,216,873 261 756,236 3 299 23 24,615 6 4,280 17 8,109 56 40,676
三重〃 4,073 3,905,387 432 503,452 16 3,081 11 2,525 31 6,348 26 2,908 71 12,080
兵庫〃 3,603 1,842,817 228 322,534 18 9,972 2 2,709 38 11,097 29 4,534 85 21,421
奈良〃 2,718 3,037,614 206 909,494 7 2,090 3 3,562 32 16,566 7 1,545 60 31,645
鳥取〃 2,464 1,478,505 285 455,023 61 22,440 1 119 18 5,642 17 4,143 43 11,994
合計 28,564 25,586,630 2,983 6,270,682

76 44,423 214 62,327 151 49,894 502 179,084