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  • 昭和34年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の事項|
  • 第11 建設省|
  • 不当事項|
  • 補助金

道路整備事業に対する国庫補助金の経理当を得ないもの


(276)−(284) 道路整備事業に対する国庫補助金の経理当を得ないもの

(道路整備特別会計)
(項)道路事業費(項)街路事業費(項)離島道路事業費(頂)臨時就労対策事業費(頂)特別失業対策事業費

 地方公共団体が施行した道路事業に対する国庫補助金は、道路法(昭和27年法律第180号)等の根拠法規に基づいて交付されるものであるが、道路整備特別会計の設置に伴い道路整備に関する予算が逐年増加しているのにかんがみ、本院において、昭和35年中、その経理および工事施行の状況について、全国の工事現場8,128箇所のうち北海道ほか38都府県につきその28.8%に相当する2,342箇所(事業費24,347,955,650円、国庫補助金15,842,858,815円)を実地に検査したところ、工事の施行が不良なため工事の効果を著しく減殺しているものまたは設計に対して工事の出来高が不足しているものがあり、国庫補助金を除外すべきことの判明したもので除外すべき額1工事10万円以上のものが青森県ほか6府県(注) において、11工事4,968,996円あり、右のうち国庫補助金を除外すべき額1工事20万円以上のものをあげると左のとおり9件4,659,663円である。

(注)  左に掲記した県のほか大阪府

県名 工 事 事業主体 工事費 同上に対する国庫補助金 同上のうち34年度までの交付済額 国庫補助工事費から除外すべき額 同上に対する国庫補助金相当額
(276) 青森県 南津軽郡浪岡町2級国道青森能代線道路改良(凍雪害防止) 青森県 6,238,219 3,119,109 3,119,109 808,000 404,000
道路延長1,735メートルの改良にあたり、うち延長835メートルの路盤の砂は厚さ15センチメートルで総量641立米、切込砂利は厚さ20センチメートルで総量855立米を施行したこととしているが、実際はいずれも厚さ10センチメートル程度で総量427立米を施行したにすぎず、工事費808,000円相当額が出来高不足となっている。
(277) 岩手〃 胆沢郡胆沢村県道水沢十文字線道路改良 岩手県 52,879,320 35,252,880 35,252,880 2,386,000 1,590,666
道路延長2,233メートルの新設にあたり、路盤の砕石は厚さ30センチメートルで全延長にわたり総量1,538立米を施行したこととしているが、実際は延長1,043メートルに総量188立米程度を施行したにすぎず、また、路面の砕石は厚さ10センチメートルで総量979立米を施行したこととしているが、実際は総量342立米程度を施行したにすぎないなどのため工事費2,386,000円相当額が出来高不足となっている。
 
(278) 宮城県 牡鹿郡牡鹿町県道網地島線道路改良 宮城県 2,660,371 1,773,581 1,773,581 424,000 282,666
道路延長551メートルの新設にあたり、路面敷砂利は厚さ10センチメートルまたは15センチメートルで総量224立米を施行したこととしているが、実際は厚さ5センチメートル程度で総量82立米を施行したにすぎないなどのため工事費424,000円相当額が出来高不足となっている。
 
(279)  本吉郡唐桑町県道気仙沼唐桑線道路改良 宮城県 11,222,843 7,481,895 7,481,895 923,000 615,333
道路延長803メートルの新設にあたり、切土21,958立米、捨土8,677立米を施行したこととしているが、実際は切土19,337立米、捨土6,056立米を施行したにすぎず、工事費923,000円相当額が出来高不足となっている。
 
13,883,214 9,255,476 9,255,476 1,347,000 897,999
(280) 千葉県 千葉市都市計画街路京成千葉駅都町線築造 千葉市 6,806,000 4,537,333 4,537,333 1,042,000 694,666
街路延長571メートルの新設にあたり、路盤6,237平米の砕石は厚さ15センチメートルで総量935立米を施行したこととしているが、実際はうち6,017平米は厚さ10センチメートル程度で総量635立米を施行したにすぎず、工事費1,042,000円相当額が出来高不足となっている。
 
(281) 野田市都市計画街路中野台柳沢線舗装新設 野田市 1,212,000 808,000 808,000 310,000 206,666
街路延長60メートルの舗装にあたり、路盤の砂は厚さ10センチメートルで総量54立米、砕石は厚さ25センチメートルで総量135立米を施行したこととしているが、実際は砂は6センチメートル程度で総量32立米、砕石は16センチメートル程度で総量85立米を施行したにすぎず、工事費310,000円相当額が出来高不足となっている。
 
8,018,000 5,345,333 5,345,333 1,352,000 901,332
(282) 神奈川県 相模原市都市計画街路相模渕野辺線ほか1路線舗装付帯 相摸原市 3,375,000 2,250,000 2,250,000 461,000 307,333
街路側溝延長1,552メートルの施行にあたり、うち1,422メートルのコンクリート142立米は配合比1:2:4で施行したこととしているが、実際はうち77立米は配合の悪いもので施行しているばかりでなく練混ぜおよび打設後の養生も十分でなかったなどのため強度が低下し一部はすでに破損している状況である。
 
(283) 横浜市県道横浜上麻生線道路改良 横浜市 9,785,000 6,523,333 6,523,333 509,000 339,333
道路延長430メートルの改良にあたり、路面敷砂利は厚さ10センチメートルで総量579立米を施行したこととしているが、実際は半量程度を施行したにすぎないなどのため工事費509,000円相当額が出来高不足となっている。
 
13,160,000 8,773,333 8,773,333 970,000 646,666
(284) 長野県 北佐久郡軽井沢町2級国道長野原軽井沢線舗装新設 長野県 8,569,000 6,426,750 6,426,750 292,000 219,000
道路延長1,441メートルの舗装にあたり、路盤はソイルセメント厚さ15センチメートル、路面はアスファルトコンクリート厚さ5センチメートルで施行したものであるが、うち57メートル343平米は路床が黒色火山灰で地下水位も高い箇所であり、寒冷期には凍上のおそれもあるのにこれらの事情を考慮しないで他の箇所と同様の工法で施行したため完成後4箇月で190平米の路面は全面的にき裂を生じ一部は破損している状況である。
 
合計 102,747,753 68,172,881 68,172,881 7,155,000 4,659,663