(一般会計)
地方公共団体が施行する公共土木施設災害復旧工事の査定を了したものに対する検査は、昭和28年発生災害の分から毎年これを実施し、その結果については28年度以降毎年度の検査報告に掲記したとおりであるが、34年発生災害復旧工事については7号台風および15号(伊勢湾)台風等のため査定額の比較的多かった愛知県ほか9府県を選び34年12月から35年4月までの間に、総工事数31,638箇所その査定額87,642,075,000円のうち9,704工事49,225,766,000円について実施した。
その結果は、同一箇所の工事を建設省と農林省もしくは運輸省の双方でまたは建設省部内において重複して査定しているものが見受けられたほか、既存の施設が被災していないのにこれを含めて復旧することとしているなど改良工事を施行しようとしているもの、または工事費の計算を誤ったり、工事用材料の運搬距離を過大に見込んだりしたため積算が過大となっているものがあり、これらの査定工事費を適正なものに修正する必要があると認め当局に注意したところ、右10府県において次表のとおり1,979工事につき工事費において338,351,000円(うち実施の際設計変更予定のもの238工事101,691,000円)国庫負担金相当額316,562,000円を減額是正する旨の回答があった。
なお、右のほか査定の時と状況が変化したりまたは査定と関係なく別途に工事を施行済みのため災害復旧工事として施行する要がないと判明したものを注意して減額是正させたものが28工事につき工事費において11,444,000円国庫負担金相当額10,514,000円ある。
類別
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府県名
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建設省査定額 | 同上のうち本院において実地検査したもの | 減額させた工事費 | |||||||||
二重査定 | 改良工事その他 | 積算過大 | 計 | |||||||||
工事数 | 金額 | 工事数 | 金額 | 工事数 | 金額 | 工事数 | 金額 | 工事数 | 金額 | 工事数 | 金額 | |
福井県 |
2,657 |
千円 4,879,087 |
823 |
千円 42,253,084 |
8 |
千円 41,835 |
12 |
千円 48,623 |
65 |
千円 415,247 |
85 |
千円 425,705 |
山梨〃 | 2,063 | 13,916,484 | 1,224 | 6,659,236 | 8 | 8,251 | 1 | 486 | 28 | 11,825 | 37 | 20,562 |
長野〃 | 3,686 | 11,140,427 | 1,269 | 4,204,317 | 3 | 593 | 2 | 1,135 | 217 | 42,992 | 222 | 44,720 |
岐阜〃 | 2,599 | 4,347,497 | 791 | 1,917,356 | 1 | 178 | 33 | 9,128 | 34 | 9,306 | ||
愛知〃 | 2,873 | 18,341,589 | 803 | 15,953,954 | 5 | 1,784 | 191 | 39,371 | 196 | 41,155 | ||
三重〃 | 3,611 | 10,301,255 | 1,193 | 4,804,492 | 5 | 1,376 | 3 | 36,092 | 444 | 33,127 | 452 | 70,595 |
滋賀〃 | 2,179 | 6,834,272 | 744 | 3,368,635 | 5 | 2,193 | 216 | 37,629 | 221 | 39,822 | ||
京都府 | 4,528 | 5,329,412 | 966 | 2,095,060 | 1 | 158 | 1 | 136 | 441 | 12,683 | 443 | 12,977 |
兵庫県 | 4,581 | 4,383,203 | 938 | 1,672,982 | 42 | 7,474 | 3 | 994 | 97 | 8,471 | 142 | 16,939 |
奈良〃 | 2,861 | 8,168,849 | 953 | 6,296,650 | 18 | 17,572 | 1 | 182 | 128 | 38,816 | 147 | 56,570 |
合計 | 31,638 | 87,642,075 | 9,704 | 49,225,766 | 90 | 39,452 | 29 | 49,610 | 1,860 | 249,289 | 1,979 | 338,351 |