昭和38年度の貸付計画は120億円で、これに対し貸付実行額は2,864件120億0325万円となっている。貸付実行額を資金使途別にみると新築資金558件37億8177万円、増改築資金675件64億3528万円、機械購入資金1,114件15億4697万円および長期運転資金517件2億3923万円となっており、また、これを施設別にみると病院901件95億9855万円、一般診療所1,624件20億9550万円、歯科診療所324件2億9533万円および共同利用施設等15件1387万円となっている。
貸付実行額から回収額19億9255万余円を差し引いた年間純増加額は100億1069万余円であり、年度末貸付残高は279億4274万余円となっている。
38年度の貸付金の原資については、政府出資金26億円、資金運用部資金の借入金72億円および回収金等12億0655万円を充当している。
38年度においては、貸付金利息16億0726万余円等の利益16億7450万余円、借入金利息9億7994万余円、業務委託費3億5646万余円、事務費1億4604万余円、滞貸償却引当金繰入1億9023万余円等の損失16億7450万余円で、利益損失同額となっており、利益金を生じなかったので国庫納付金はなかった。